●細々した部品を仕上げる!
 
 ツヤツヤに仕上がったボンネットですが・・・・・テカテカすぎてどうもイメージと合いません。零戦の場合ここは艶がありませんし、屋外駐車で洗車趣味も無いオーナーにとっても親切ではないといえます。かといって艶消しで塗装すると、フラットベースの配合率にもよりますが表面がザラつくので、ツルツルですが艶のない仕上げに変更しました。やはりこちらの方がイメージに合うと思います。
 洗車は雑巾がけがベストウエイですが、撫でても楽しめるくらいのツルツルさです。


 
 ロールバーも錆を落として塗装しました。続いてはリアゲートに移りますが、流石のボロさを発揮しています。目視ではわりと程度は良さそうですが、所々錆が浮き出ています。しかしながらゲートはいずれ自分用とあわせてFRPで製作予定ですので、ここは「抜いて」いこうと思います。
 

 
 ナンバー移動してありましたが、ベロベロになっています。真ん中の錆の部分はやはりブ厚いパテが・・・・・・・・・・・・・・・・・


 
 プレスラインから修正してゆきますが、上部パネルの蛍光灯の反射に注目・・・・・!ここは強烈な錆砂漠と化していました。


 
 かなり内に入っていたので、板金して絞り、平面を取り戻しました。が、ナゼか切開・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!

 フロントは自分で言うのもナンですが、個性的な仕上がりです。それに対してリアを普通に修理するのも面白くない。ちゃんと飛行機的なイメージに持っていこうと思います。


 
 防錆鋼板を採寸、カットしてリベットで貼り込みました。う〜ん、最初からこの方法にしていれば板金に要した1日は必要ありませんでしたね。


 しかし板金遊びを愉しめたので無問題です!


 
 適当に塗装!ロックハンドルやナンバー台、ナンバー灯も再生。ナンバーも綺麗にしてあります。全体のバランスを考えて黒塗装です。




 


●機関整備
 
 ボディ側と並行して、おかしくなっている部分も修理します。タイロッドエンドのブーツは色々と交換されていましたが、一箇所だけそのままにされていました。センターアームの下側に取り付く部分なので、痛いほど気持ちはわかります。エンジンや配管が邪魔ですし、下からの作業。

 エンドはダブルハンマーで外せるからプーラーは必要なし!とか言っているとこういうところで困ります。ここは非常にタイトですが、プーラーをかけてギリギリ、短いレンチでプーラーのボルトを回す事ができます。知恵と工夫も大事ですが、適材適所、やはり道具は大事です。ネチネチに溶けていたブーツ(らしきもの)を除去して、常時在庫の新品と交換しておきました。



 
 リアゲート、ロールバーを装着しまして、リアまわりの整備に移ります。因みに、ゲートの固定金具は黒にしました!

 
 このように崩れ去っているショックブッシュを交換し、妙に長ったらしいヘルパースプリングも短いものに変更します。この長さじゃ、地面に突き刺さってしまいますので・・・・・・


●幌を張る!

 いよいよ作業も大詰めです。当ガレージで長年ホコリを被っていました大きな箱を開けますと・・・・・・・・・新品のベストップ!!新品を見るのは20年ぶりです。

 こちらは私からの贈り物・・・・ではなく、オーナー氏が秘蔵していたものです。


 
 まだ若干シワシワですが、これから馴染んでくる事でしょう。新しいベストップを組んでいて明らかに解るのはコストダウンでした。大まかな形状は昔と変わっていません(精度の悪さも)が、細部は随分変わっています。

 何とか、車体に合わせて張ることができました!ミラーも取り付け・・・見易さではジムニーシリーズでトップの、JA11用ミラーです。私自身はSJ30初期のものを使っていますが、あれだと斜面に寄りかかったときなどにボディ側の付け根が変形してしまいますが、こちらは内側に倒せるのでその心配がありません。

 
 そしてドアの取り付けですが、SJ10(20)用のベストップの幌ドアは・・・・・適当な金具で、しかも適当な位置に穴あけしてボルトナットで固定という、あまりにも適当な設定です。純正ヒンジの穴を上手く利用できればまだ救えますが、ブラケットの穴ピッチは全く違いますし、ドア側のヒンジ位置はというとこれも大幅にズレています。

 おまけに・・・・・

 部品がワンペア入っていませんでした(怒 しっかりしてくれベストップ!!!

 ドア側ヒンジのもう一対はストック品を使うとして、車体側は純正の穴位置でシッカリ収まるよう、ヒンジを製作しました。画像の上の方に置いてある物体が、元のヒンジです。 

 

 しっかりハマりました!因みにこのヒンジは2作目だったりします。


 
 もちろん、開閉もバッチリです。新しい幌はいいですね〜。うらやましい!

 
 内装もクリーンです。クリアな窓が素敵ですね!しかしベストップは相変わらずフィッティングが大変です。



 フードピンも取り付けました。私は前時代的なものを愛用していますが、こちらは現代的なパーツにしました。しかしどうしてもカッコ良い位置に出したいので、それに合わせてピンのブラケットを板金してあります。





 あれ?



 
 これって・・・・・




 もしかして最後の小物なのでは!?




つづく・・・・・・・・・・・・





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