●運命の場所? 07年04月25日 (エイト共済ミーティング)
曇天の日曜日。時速「ぬわわ」キロメイトルで名神高速をひた走る、空気抵抗多大なSJ20Vの姿。こいつにとってはこの程度の速度でも大気はバターだ。
いつチーズになってしまうかわからないリスクを背負ってまでして此処を走るのは、滋賀県某所に保管状態にある秘密プロジェクト材料の下見と、同時に執り行われる8共済の会合に参加する為である。
この車両が地獄の淵から舞い戻って二年弱。以来、最高距離を稼ぐ長旅である往復340キロメイトル。 SJ20Vが高速巡航も全く問題なく安定した性能を保ち続ける事は予想通りであったが、豊中インターを過ぎた辺りで微妙なパワーダウンを感じ取る。時速未だに「ぬわわ」キロメイトル。気にしなければ、そのままでも良い程度。
バックミラーを見やるが白煙なし。水温安定、オイル警告灯も未点灯。とっさにクラッチを切る。ばろろ・・・
・・・・・1発死んでる・・・・・・やんけ
即座にハザード点灯。待避所らしき場所に飛び込む3気筒のSJ20V。時速0キロメイトル。 最悪的気分でフードを空けて点検開始。計器類と自分の目を信じるならばブローはしていない。タイミングライトで点火状況を確認すると2番シリンダーが仕事をしていない。
と、プラグコードの角度がおかしいと思ったら、内部で断線していたので、新たにコードを作り直して復活。
まさか高速道路上でプラグコードを作る羽目になろうとは・・・・ ふと空を見上げて腰の力が抜けた。頭上の高架の側壁に「北大阪急行」の文字。
2年前、SJ20Vを滋賀にデポした帰り道。我が愛機の排気管が根元からヘシ折れて高速道路上で取り外して帰宅したことがある。 そのときぼくが寝転んでいた地面は、まさにこの場所の反対車線であった。
この高速道路と鉄道がクロスする地点は我が身が背負った巨大な十字架なのか。
運命の交差点。
共済ミーティングは、初参加のやんかげ@SJ10さんが加わって大盛り上がり。雨の中、SJ10を試乗させていただきましたが・・・・オーナーやんかげさんによってEgにしっかり手が入れられていて、今までの2ストのイメージが変わりました。
おまけ・・遊具をまさぐる大人たちの図(あくまで修理依頼を受けただけで、決して遊んでいるわけでは・・・・・・・ない。多分)。
●第26壊 がっちゃ 07年04月17日
交代制勤務の妹が昼過ぎに職場から帰ってくるのです。ぼくが修理した黄色いエイト、通称「百鬼丸」。その宿りし魂により操るもの総てが魔力の虜となりて破壊への道を歩んでしまうという恐ろしいマシン。行き着く先は悪魔との契りである。
ハッキリ言って女子がこの魔のマシンを操る姿は大変凛々しく、その背後にはアウラさえ漂うのである。エイトはドライバーを育てるクルマだ。
労働という虚空から日常という大地へと軽やかに舞い降りた我が妹の華麗なる縦列駐車。その姿に兄は感動したのである。
随分と上手くなったものだ・・・・・。
がっちゃ
んん?がっちゃ?
ボディに突き刺さり歪むバンパーと引き裂かれる生鉄の叫びは、ニンゲンの骨肉が砕け散る音に似る。
いやがらせですか??
これは試練ですから、乗り越えさせていただきます。引き裂かれた鋼板を元の状態に叩き、亀裂を継ぎ・・・・ここは金属接着剤を表裏から充填しています。
ポリパテを盛り、研ぎラッカーパテを盛り、研ぎ、サフを入れる。
手で戻したもののグナグナのバンパーを叩き、叩き、膝蹴りを二発。ここまで2時間。これが「カーコンビニひとり」の仕事じゃ!
今回の出費 パテなど 約3000円 ここまでの費用 294709円 (工賃とったろか!?) |
●第25壊 呪いの板金 06年10月27日
ショッキングです。事故板金を経て全塗装までこぎ着けたボディの同じ箇所を破損しました。今回は誰に、もしくは誰がぶつけられたのか、ぶつけたのか解らない状況です。このままでは毎日乗る妹が可愛そうなので早急に補修します。
事故補修時に入れたパテにも盛大にクラックが入っているので広範囲を研磨する必要がありました。当て盤で荒出しした後に、ハンマーと合わせて整形します。茶色い塗膜が付着しているのが確認でき、一般的なボディ色ではないのと、高さ関係からポールか何かに接触させたのだろうと推測できます。
ポリパテを盛り、ガイドコートがわりにサフを入れてからラッカーパテでペーパー目を消した後に、1000番まで研磨、サフ入れ。このレモンイエローは市販の塗料には無い色合いなので、現状の私にはここまでしか補修できません。折角塗装したボディなのに残念でなりません。自分の補修の腕前がイマイチなこともまた、残念なことではあるのですが。
今回の出費 パテなど 約3000円 ここまでの費用 291709円 |
●第24壊 ワイパー固着 06年09月02日
以前から気になっていたのですが、ワイパーアームのロッド部が固着しており、固定ナットを緩めてひとまず支持部ごと回転するようにしていたのですが、アルミの支持部が徐々に磨耗して黒い涙が流れていました。オーナーである妹は全く気にせず、洗車もしませんので黄色い車体に目立ちます。よって修理する事にしました。
本来はロッド部にダストブーツが装着されているのですが風化しています。固着したロッドはアルミの支持部を炙って緩めた後、油に浸けて動かし続けて内部に給脂しました。ロッドにはOリングを入れておきました。
今回の出費 0円 ここまでの費用 288709円 |
●第23壊 継続検査 06年07月19日 105600km
早いもので、車検を取得して公道復帰から一年が経ちました。年間走行距離は約4000kmで、路上で立ち往生する様な機械的トラブルも無く問題は新塗装の下で続く腐食の進行のみといったところでしょうか。継続検査も無事に終えて一安心していたところ、リアマフラーのエンドが腐食により折れてしまいました。どうやら亀裂が入っていたのを見落としたようです。幸い、走行に大きな影響が出ない部位ですが近いうちに新しいリアマフラーを製作せねばなりません。画像は丁度一年前、車検を取得してテスト走行時に撮影した物です。
今回の出費(継続検査) 自賠責保険 16360円 自動車重量税 8800円 検査手数料 1400円 継続検査用紙 65円 テスター代 700円 ブレーキランプ交換 169円 合計 27494円 ここまでの費用 288709円 |
●第22壊 車検整備 06年07月09日 105500km
早いもので、SJ20Vも車検を受けて路上復帰してから一年が経ちました。毎日通勤に使われることもあり、運転するのは何も知らない妹ですので、入念に車検整備を行いました。メニューはというと
@クラッチ一式交換
Aオイルパン清掃
Bキャブレター調整
C点火時期調整
Dタペット調整
E下回り部品の増し締め、点検調整
Fラジエターキャップ交換
Gオイル交換
愛情タップリ車検整備です
交換したクラッチ一式はエクセディ製JA71用。オイルパン清掃に伴い劣化したガスケットも新調しました。
整備済みのシャシーとエンジン。リアプロペラシャフトの固定ボルトが少し緩んでいました。エンジンは快調そのもの。
全てを実施した後に試乗しましたが相変わらず調子良いクルマです。SJ20Fに比べてフロントサスペンションの変更とロードウインのショックアブソーバーの装着程度で純正に近い状態のSJ20Vなのですが、乗り比べると不思議なもので楽しいものです。純正の足回りなどは「使い物にならない」という感覚でありましたが、適度にヘタって柔らかくなったバネを減衰の効いたショックで抑えているせいか、不快なロールなどが無く舗装路を快適に走行する分には大した不満を感じません。こういった状態の車両に乗ると、足回りの設定についても色々と考えさせられるところがあります。
交換部品 クラッチ一式 9800円 ラジエターキャップ 1200円 オイルパンガスケット 850円 エンジンオイル 10W30 2000円 合計 13850円 ここまでの費用 261215円 |
つづく・・・